今回が最終話のNetflix版「呪怨 -呪いの家-」のあらすじを追っていきましょう!
小田島の過去は?はるかの無念は晴らせるのか?聖美はどこへ…
様々な謎と考察はかどる今作のラスト是非お楽しみください。
これまでのあらすじ解説を読んでいただいてるお客様も、忘れっちゃったお客様も宜しければ下のリンクから前回の話をぜひご覧ください!
第6話 -屋根裏にいたもの-
1:新しい家族
1997年。
「あの家」に新しい家族が引っ越してきた。
諸角夫婦は妻が出産間近で、2人は幸せな雰囲気に包まれていた。
引っ越し作業もひと段落したところで一息ついていると、妻がリビングの壁に大きな「染み」を見つける。
「こんなとこに染みあったっけ?」と妻は夫に聞くのだが、「内覧の時はなかったけど…」と不思議そうに夫は答えた。
そこに呼び鈴が鳴り、玄関へ向かうと見知らぬ男がそこに立っていた。
「この家のことご存知ですか?何があったか…」そう言いだした男は小田島泰男(演:荒川良々)でだった。
夫婦は小田島を招き入れ、話を聞くことにしたのだがこの家でどんなことがあったかは承知の上で引っ越したのだと言う。
小田島は必死にこの家の危険性を説いて説得を試みるのだが、出産を控え忙しい2人にとっては面倒な話でしかなかった。
諸角夫は小田島の話に苛立ちを覚え、追い払うかのように小田島を帰した。
その日の晩、諸角妻は妙な夢にうなされ、目が覚めると飼っていないはずの猫の鳴き声に誘われるようにリビングに向かう。
リビングのテレビでは心霊番組「ミッドナイトステージ」が流れていて、そこには小田島と本庄はるか(演:黒島結菜)の姿があった。
「マンションの隣の部屋から奇妙な足音が…」どこかで聞き覚えのある話が流れているだけだった。
諸角夫も何かの気配を感じて目が覚める。
気配の元を辿ってリビングに向かうと、妻がキッチンで料理をしており、食卓にはいるはずのない男、真崎が座って食事をしていた。
「誰だ…」諸角夫が警戒心をむき出しにして問うも真崎は当たり前のように食事を続け、妻も笑顔でその姿を見ているだけだった。
錯乱状態になった夫は2階に戻ろうとすると、階段で灰田夫が首を吊って死んでいた。
いるはずのない男たちと時間軸のずれた世界。
小田島の言う危険性を信じていればこんな奇妙な世界に迷い込むことはなかったのか。
「あの家」に飲み込まれていく以外術はないのである。
2:対峙
はるかは哲也の母親を連れて、「あの家」に向かった。
玄関では小田島が迎え入れてくれ、諸角夫とともに話を始めた。
哲也の母親はこの家に憑いている何かと対話すると言い、小田島と諸角夫に協力を求めた。
はるかには体調の優れない諸角妻に付き添うよう指示し、3人は屋根裏へ向かった。
屋根裏で準備を整えた哲也の母は、降霊術を開始した。
対話を始めるや否や女の霊が姿を現し、3人に向かって近づいてきた。
下で待機していたはるかと妻は不安を抱えながら待つしかなかった。
しかしそんな2人のもとに、突如包丁を手に持った謎の男が現れる。
すると、はるかの目には諸角妻も違う人間に見えていた。
そこには薄汚れた服を着て、やせこけた妊婦がベッドにいた。
謎の男は笑顔で包丁を振りかざして妊婦を殺そうとするのだが、妊婦は必死に抵抗し包丁を奪い取り喉元を突き刺して男は息絶えた。
はるかはただその様子を見ていることしかできず、妊婦もそのまま姿を消した。
悲鳴を聞いて小田島や諸角夫は下に降りてきて、諸角妻は救急車で運ばれていった。
救急車で運ばれていく諸角妻をはるかと見送った小田島はふと諸角夫見ると、自身の父の幻影が重なって見えた。
父の幻影は家を出て道を歩いていくと突如恐怖で顔を歪め、突然消えていった。
家の中でその姿を見つめて恐怖に染まる小田島の少年時代の姿があった。
小田島はその様子を見つめていると、諸角夫も同じように消えてしまった。
はるかと小田島はキツネにつままれたが如く、唖然とするしかなかった。
3:母親
哲也の母親は屋根裏で現れた女の霊と対話を続けていた。
霊は「一緒に…一緒に…」とひたすら伝えていた。
「一緒に…埋め…」哲也の母にはそう聞こえていた。
「貴方も一緒に埋められているの?」
哲也の母親には、何者かがこの家の庭に赤子を埋めているイメージを見る。
すると突然、屋根裏に少女が入ってくる。
すると少女が「お母さん?」というと哲也の母親の後ろに女の霊の姿があった。
ゆっくりと振り向くと、そこには到底人とは思えない姿をした女の姿がそこにはあった。
4:始まり
後日、小田島のところにコウサカ刑事がやってきた。
目的は小田島が描いた怪談本に書いてあった内容についてだった。
その中には『腹を裂いて胎児を取り出した』『腹の中に電話が埋まっていた』
この話は警察が公表していない話なのになぜ小田島は知っていたのかという話だった。
犯人だけが知っている事実なのだが、真崎はすでに死んでいるという。
小田島は「ただの創作」だと伝える。
そして、それが僕自身が生かされている理由かもしれないと言うのだった。
「伝えさえるために」と。
コウサカが「電話機はなぜ埋まっていた」と聞くと「魔除け」だと小田島は答える。
一種の魔除けで別のものが出てこないようにと。
コウサカは話を聞くといそいそと帰っていった。
有安は病院に来ていた。
植物状態のトシキの様子を見に来ていたのだった。
眠っているトシキに優しく語りかけていると、「…げ…て」とトシキの口から聞こえてくる。
有安は驚いて耳を近づけると「逃げて」という一言だけだった。
はるかは夜中に「あの家」の庭をひたすら掘り続けていた。
近くでは哲也の母親が狂ったように笑い続けていた。
はるかは穴を掘ると、その中に霊のカセットテープを埋めていた。
哲也の母親の笑顔は鈍く狂っていった。
カセットテープを埋めると、「これで終わりなの?」と家に問いかけるようにはるかは去ろうとした。
その場には既に哲也の母親の姿は無かった。
立ち去ろうとすると、埋めた場所から赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。
その鳴き声ははるかのカバンの中からも聞こえたが開けてもそこには何もいなかった。
そして立ち上がるはるかの背後からは、諸角妻を襲った包丁を持った男が近づいてきて、はるかをさらっていった。
「呪怨‐呪いの家‐」上映終了でございます。
全6話のなかで多くの謎が残ったままでしたが、皆さんはどう考えましたか?
今回の作品は「呪い」の本質を考えながら見ると考察を楽しめると思います!
小田島は生かされ続けています。
「あの家」にかかわった全ての人が呪われ、不幸に見舞われている中で、何故小田島だけが生き続け言葉を紡ぎ続けているのでしょうか。
はるかや有安はあの後どうなってしまったのか。
消えてしまった小田島の父親や諸角夫は何が原因だったのか。
そして屋根裏に救う異形の女は何ものなのか。
今後のブログでまとめも作っていく予定ですので是非楽しんでください!
館長としては続編も期待しているところですが…願いよ届け状態でございます(笑)
それでは本日はここまで!