さて皆さんやっほっすです。
時短映画館のたかひ館長(@jitaneigakan)です。
今回私がご紹介するのは現在Netflixで配信中の映画「Found」です。
ガスマスク姿のマッチョが特徴的なポスターですが、こちらは本作の主人公ではないのでご注意を。
それでは「Found」について紹介していきましょう!
「Found ファウンド」映画情報
製作 | 2012年 |
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製作国 | アメリカ |
監督 | スコット・シャーマー |
脚本 | トッド・リグニー/スコット・シャーマー |
※R15指定となりますのでご注意ください
今作はトッド・リグニーの同名小説を低予算で映画化したホラー映画。
ホラー好きでいじめられっ子の少年は兄の部屋で生首を見つけて、自身の兄が殺人鬼かもしれないというぶっ飛び作品です。
低予算ではあるものの、心情の表現などが秀逸で且つ血のりの量が半端じゃない作品です。
出演者は全員無名で、館長は恥ずかしながら誰も知りませんでした。
「Found」あらすじ
11歳のマーティはある秘密を抱えていた。
マーティには兄が1人いるのだが、兄であるスティーヴの部屋にあるボーリングバックの中に人の生首が隠してあることを知ってしまう。
その生首は黒人がほとんどで、間隔を開けては入れ替わっていた。
兄のスティーヴは両親とは険悪だが、マーティにはいつも優しかった。
そんな優しい兄は凶悪すぎる殺人鬼なのか?そんな恐怖と疑念、そして好奇心を抱きながらもマーティには盗み見ることしかできなかった。
マーティは学校生活は上手くいっておらず、同級生で黒人のマーカスにいじめを受けていた。
ある日マーカスのいじめが激しくなり学校をしばらく休むことになったマーティはスティーヴに事情を聴かれ話した。
するとスティーヴは「次に殴られたら必ず殴り返せ」と教えてくれた。
そしてそのあとに「マーカスってどこのマーカスだ?」と兄は聞き、マーティは名前を教えるのだった。
マーティはこの後に起こるスティーヴの恐るべき行動にまだ気づいてはいなかった。
映画の感想
前提として低予算なので全体的なつくりはチープな感じにはなっています。
ですがそれをはるかに凌駕するほどのサイコっぷりが作品全体を通して伝わってくるのが今作です。
まあ完全に監督の精神は病んでいると思ってみるとなんだか納得のいくようなそんな感じです…
着目すべき点は血のりの量の半端なさと、狂気的な殺人の表現かなと。
首は切る、目はくりぬく、血のりは頭からかぶる。
やりたい放題すぎて観ている側の気持ちをどんどん沈ませていきます。
館長的な評価点はそのやりすぎ放題な劇中劇ですね。
「Headless」という劇中劇は低予算のホラーにもかかわらず、がっつりお金かけてます(低予算のわりに)
ここで出てくるサイコキラーはもう完全に頭のねじぶっ飛んでいます。
悪趣味極まりない内容なんですが、ホラーファンの間では結構人気みたいです(笑)
YouTubeでもここだけ見ることできるので興味があって覚悟のある方は是非見てみてください!
家族の秘密へのフォーカス
マーティは兄のスティーヴの秘密以外に、両親の秘密も握っています。
母親はいつかの元カレとの甘ったるいラブレターを。
父親は当たり前のようにエロ本を。
それぞれ隠し持っていることをマーティは知っています。
兄の秘密に比べたら穏やかなものなのかもしれませんが、11歳の思春期近くの男の子にとっては衝撃的なものばかりだったでしょうね。
マーティは大人が抱える秘密を知ってしまったことで好奇心に拍車がかかり兄の秘密に辿り着いたのかもしれませんね。
兄はなぜ首を残すのか
シリアルキラーなどの犯罪者は自身の犯罪の記念品などを手元に置いておくという話をよく耳にしますが、スティーヴにとっては「首」がそうだったのかもしれませんね。
日本古来でも敵を打ち取った際に首を撥ねて晒したり、相手を辱めたい、罰したいという気持ちが強かったのかもしれません。
表現の衝撃さには度肝抜かれますが、この映画の象徴的「首」は弟を魅了し、物語の歯車の中心になっていきます。
「Found」はどこで見れるのか?
現在「Found」を見放題で楽しむことのできるサブスクは以下の2つになります。
・Netflix
・TSUTAYAプレミアム
TSUTAYAプレミアムも無料で体験できる期間があるので、興味の出た方は下記のリンクで観てみましょう!
館長のあとがき
「Found」は見るものも躊躇する過激な描写が多いですが、主人公のマーティの心情を上手く演出していて人間の内面の変化を楽しめる映画だと思います。
観れるサービスが少ないのが少々困りますが、NetflixやTSUTAYAプレミアムはそれ以外にも素敵な作品がたくさんあるので合わせて楽しんで見てください。
・グロテスクだけじゃなくて人間の関係性も楽しみたい
・ちょっと刺激がほしい
・怖いものみたさじゃああい!!!
こんな方におすすめですよ。