時短映画館のたかひ館長でございます。
今回上映(解説)していく映画は「サマータイムマシン・ブルース」でございます。
実はこの映画館長のマイベストの1つでございます。
原作は大人気劇団「ヨーロッパ企画」の舞台でこちらもぜひおススメです。
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それでは上映(解説)いたします。
本日もサクッとお楽しみくださいませ。
起:「エアコンのリモコンとヴィダルサスーン」
SF研究会だけどSFを研究していない大学サークルの仲間たちは日々無駄な時間をしっかりと過ごしています。
部室を共有しているサークルの女子に思いを寄せる「甲本」(永山瑛太)はカメラクラブの「柴田」(上野樹里)を映画に誘うべく銭湯帰りに仲間と別行動を起こします。
甲本が部室に戻るとSF研の仲間とカメラクラブの柴田と「伊藤」(真木よう子)は窓の外を眺め「どこにいるんだ…」と何かを探しています。
そこで甲本が声をかけると「曽我」(永野宗典 ヨーロッパ企画所属)などが振り返り裸踊りをねだってきます。
甲本は困惑していると曽我が裸踊りの動きをした拍子に手に持っていたパピコが吹き出し周りの部員に当たるなどしてピ●ゴラスイッチの要領のごとく連鎖を繰り返し
大事な大事なエアコンのリモコンにコーラをぶちまけてしまうとさ。
ここに注目!
・冒頭でのグダグダ野球シーンの後ろの窓にやつがいる
・曽我は河童の呪いにかかる
・「石松」(ムロツヨシ)ギンギン強盗事件
・「新見」のヴィダルサスーン盗難事件
承:「SF研にタイムマシンってなめてるよね」
エアコンのリモコンがコーラによって故障したことでSF研は地獄の暑さに悩まされます。
この街には涼める場所はどこにもなく、ついに新見は室外機に当たって涼しさ貧乏になっていきます。
SF研の顧問「ホセ」(佐々木蔵之介)にリモコンの修理を頼みますが、万年助手のダメ男なのでしっかりリモコンを壊してしまいます。
柴田の助言により、曽我達はごみ置き場から扇風機が無いか探しに行きます。
この隙に甲本は柴田を映画に誘うのですが「彼女に悪いでしょ」といるはずのない彼女の件で断られてしまいます。
カメラクラブの部屋にきていた甲本やSF研のメンバーが部屋に戻ってくるとキノコ頭の謎の男がいました。
「ここってSF研ですよね?」と一言だけ残し、謎の男は去っていきました。
するとそこには謎の機械…っていうかあきらかにタイムマシンが置いてありました。
「SF研にタイムマシン…ってやられたよ」と「小泉」(川岡大次郎)が伝えると一同爆笑。
曽我のTシャツに「pilots」と書いてあったのでダイヤルを昨日に合わせて強制的に笑いを取らせるべく過去に行かせてみたりします。
誰も信じていない中で曽我がレバーを降ろすと…曽我はタイムマシンとともに消えました。
・扇風機の3段活用
・謎の男の気持ち悪さ
・甲本の彼女はどこへ
転:「リモコンで世界が滅亡」
一回の移動で99年しか移動できないということでSF研とカメラクラブはどの時代に行くかで論争していました。
ジュラ紀…未来…過去…そして、中3からやり直すといった的の外れた意見も出たが石松のナイスアイディアが飛び出しました。
「昨日に行って…壊れたリモコンを取ってくる」
盗人(?)である石松ならではの考えで、石松・新見・小泉は昨日にリモコンを取りに行ったのでした。
現在で待つ、甲本たちの前には謎の男が現れ「未来人なんです」と言い放つのでした。
この男は「田村」(本多力 ヨーロッパ企画)と名乗り未来のSF研で、2030年からやってきたといいます。
2030年にもタイムマシンはなく突然現れたタイムマシンに乗り、ここまで来たということです。
未来に行った石松達は昨日自分たちを尾行することに決め、タイムマシンを現在に戻してしまいます。
現在の甲本や田村たちは街を散策して25年後も代り映えしないことを知ります。
ただ甲本が柴田を誘っている映画館は変わってしまうことを知り、田村の母親がここに通っていて大学も一緒だったことを告げます。
田村の母親が近くにいるかもしれないと探す話が出ますが伊藤がそれを止めます。
「未来が変わってしまうから」…ん?
過去で何かをすると未来が変わってしまう。
昨日のリモコンを取ってしまうと世界が変わる。
嫌な予感が空気を包みますが映画館の館長曰く「なんかこう、うまいこと入れ替わる」と説明を受け、一同は安堵します。
「時間はそんなにアバウトなもんじゃないよ」
たまたま近くを通りかかったホセがそう言い、講義をしてやるといいます。
そこでホセが話したのは「親殺しのパラドックス」についてでした。
ホセは相対性理論を専門に研究していて、これに没頭しすぎた結果、万年助手から上がれなくなったというのです。
そのホセの結論から言えば「タイムマシンは存在しない」
そして何が消えるという柴田の質問にホセは「全て」とだけ答えます。
・河童様はなぜフィーチャーされているのか
・未来人参上
・田村の母親って…
結:「苗字って変えられるのかな?」
甲本と曽我は過去を元通りにすべく昨日に渡り、石松・新見・小泉を何とか説得して連れ戻そうとします。
石松はギンギンを阿吽のようにしようと先に盗んできて、小泉はシルバニアファミリーを動かし、新見はヴィダルサスーンの犯人を捕まえようとします。
甲本は全てを元に戻しに行き、曽我は石松・小泉を未来に帰します。
石松・小泉はいったん帰ってすべてを理解し、なぜか田村を連れて戻ってきてしまい、タイムマシンが用務員さんに見つかってしまいます。
一旦、用務員さんを退けますが、タイムマシンを隠すために曽我を99年前にタイムスリップさせます。
甲本は新見を説得し銭湯から脱出しますが、新見の手に持っていたのはヴィダルサスーンでした。
そうなんです。新見のヴィダルサスーンを盗んだのは新見だったのです。
用務員さんから河童様の祟りの話を聞いたところで、甲本・新見が合流します。
部室に戻るとエアコンのリモコンがなくなったと知り、慌てているところに曽我が戻ってきます。
曽我は99年前のタイムスリップ先が沼で死に物狂いの脱出の最中に、沼に持っていたリモコンを落としてしましました。
しかし、田村の機転により未来から不要になる予定のリモコンをもらってくることに成功し、事なきを得ます。
そうしてすべてを元に戻し全員でタイムマシンに乗り込み帰ろうとしたところ、定員オーバーで甲本だけが取り残されます。
こうして過去に戻った甲本以外のメンバーは何故か過去に甲本がいることに気づきます。
※ここのカラクリは是非本編でお楽しみください!!
こうしてすべてを終えたSF研とカメラクラブの面々は田村が未来に変えるのを見届けます。
甲本に伊藤は「全ては決められてたのかもね」と未来・過去に起こるすべてのことは神のみぞしるのではないかと話しました。
全てはこれで終わったはずでした。
田村が間もなくして戻ってきて、自分のカメラを忘れたと言います。
どうやら田村のカメラは母親の形見で、忘れたら怒られるとのことでした。
甲本はあることに気が付きました。
そこで必死にペンと紙を取り出し、考え込みます。
甲本は何とかして苗字を変えられないかと考えるのでした。
・河童様は結局…
・田村がもらってきたリモコンはどこから?
・結局田村の母親は?
・てかそもそもタイムマシン誰が作って…
ー終わりー
ここで上映(解説)は終了です!
「サマータイムマシン・ブルース」は夏になるたびに見たくなる無駄だらけの青春映画でございます。
タイムマシンの無駄遣いとはまさにこのこと。
何か派手なことが起こるわけでもありませんが緻密に練られたストーリーと役者たちの名演技が光ります。
特に瑛太さんや真木よう子さん、そしてなによりムロツヨシさんがいい味を出していて今のムロさんに通じる演技が見られます。
ヨーロッパ企画のメンバーも多数出演しており、なんか見たことある人!ってなること間違いなしです。
※劇中では「役名なし」で升毅さんが出演しているのですが、映画を何度も見るたびにいろんなところで見かけます。
升毅さんの役どころを考えてみたりするのも面白さの1つですね。
こちらの作品は「U-NEXT」でも見放題で視聴可能です!
31日間無料で登録できるのでこの機会にぜひお楽しみください。
それでは今日はここまで!
それじゃ!また!
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