今回皆さんにおススメしたい映画は池田エライザさん主演「ルームロンダリング」です。
ちょっぴり笑えて、ちょっぴり泣けて、ちょっぴりハラハラもできる映画で館長イチオシの映画でございます。
ネタバレ含んでの解説ですが、きっと見たくなる作品ですので是非実際にも楽しんでください!
「ルームロンダリング」映画情報
(C)2018 TSUTAYA Digital Entertainment
主演 | 池田エライザ |
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監督 | 片桐健滋 |
公開年月日 | 2018年7月7日 |
「ルームロンダリング」が見れる見放題VODは?
Hulu | ◎:追加料金なしで見放題! |
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U-NEXT | △:有料レンタルで視聴可能 |
Netflix | ✕:視聴できません… |
Amazonプライムビデオ | △:有料レンタルで視聴可能 |
登場人物
八雲御子(やくもみこ)…物語の主人公。霊感のある引きこもり気味の少女
主人公は池田エライザさんで、現在も様々な作品で活躍されていますね!
最近では歌番組でも抜群の歌唱力を見せてくれていて、今後の活躍間違いなしの女優さんです。
拓朗(たくろう)…御子の叔父で怪しい不動産屋。
オダギリジョーさんが主人公の叔父役で出演しているのですが存在感は抜群です(笑)
今作での髪型を見ると時効課の霧山修一郎を思い出す人もいるのでは…
亜樹人(あきと)…2軒目の物件の隣人。小説を書くのが趣味。
この時の芸名は「健太郎」の伊藤健太郎さんです!
現在は池田エライザさん同様非常に多くの作品に参加してらっしゃいます…今後が楽しみだ!
「ルームロンダリング」のあらすじ
起:ルームロンダリングはじめました
八雲御子は幼いころに父が他界し、母は自分を祖母に預けたっきり迎えに来ないなど不幸な身の上にあった。
優しい祖母もほどなくして他界してしまい、母親の弟で叔父にあたる拓朗に引き取られることになった。
拓朗はチンピラのような見た目をしていて、怪しい不動産業を営んでいる。
怪しい不動産とは「ルームロンダリング」を専業としていることである。
‐ルームロンダリングとは?‐
事故物件など、貸主に説明責任のある面倒な物件に人をあてがって住まわせて
事故物件としての説明責任を回避する方法。
※事故物件は1度誰かを住まわせればその後は解説不要のため
20歳を迎えた御子は拓朗の元でルームロンダリングを手伝いながら生活をしていた。
御子は今日もまた新たな事故物件に引っ越していくのだった。
承:1軒目 1K 家賃:4万円 事故:自殺
新しく引っ越した先では風呂場で手首を切って自殺したという事故履歴がある。
御子は特に気にする様子もなく家財道具を運び込んで新生活の準備を整えた。
そんな御子には霊が見える力があった。
この物件に住み着いていた霊はパンクロッカーの公比古だった。
公比古は夢破れた30代半ばのパンクロッカーで、風呂場で手首を切って自殺したため手首が取れかかっていた。
幽霊が現れる予兆として御子が両親から誕生日にもらったアヒルのランプが点滅する。
点滅するたびに公比古は御子の前に現れて、はじめは面倒くさがっていたのだが公比古の明るさに心を通わせていった。
そして公比古は部屋で御子が偶然見つけた最後の新曲のデモテープを音楽レーベルの会社に送ってほしいと御子に頼む。
御子は引っ越しがまた決まるさなか、公比古の願いを叶えると誓った。
そうして御子は次の新しい事故物件へと引っ越していった。
転:2件目 2K 家賃:10万円 事故:他殺(刺殺)
拓朗はひいきにしてもらっている仲介人から他殺の事故物件のルームロンダリングを頼まれる。
他殺の案件は部屋の影響も強いため、御子にはまだ早いと渋るが、とある件で金が要ることもあり渋々引き受けた。
御子は特に気にする様子もなく他殺の事故物件へと引っ越していった。
案の定この部屋で殺されたOLの悠希が幽霊となって現れた。
悠希は通り魔的な犯行で家に押し入られ刺殺されたことから殺した相手への恨みや復讐心に満ち溢れていた。
御子はそんな悠希を少し邪険に思っていたが、前の部屋で出会った幽霊の公比古がこの部屋でも現れて悠希の話し相手になってくれてから少しずつ状況は変わっていった。
そして拓朗から御法度と言われていた隣人との交流で御子の感情にも大きく変化が現れていた。
御子の隣の部屋には亜樹人という隣人が住んでいた。
小説を書くのが趣味の青年で近くのコンビニで働いていた。
御子は絵を描くのが趣味で美大に通いたいと考えていたがお金の面もあり断念していた。
そんな物書きと絵描きの二人にはお互いにしかわからない理解が生まれかけていた。
亜樹人は隣人である御子に以前の殺人事件で何もできず、警察にも嘘の証言をしたことを伝えた。
幽霊である悠希と公比古、隣人である亜樹人との交流が御子の心を少しずつ溶かしていくのだった。
結:御子の願い
御子は自分の気持ちが変わりつつあることに戸惑いを隠せなかった。
そんな時、拓朗から今の部屋からの引っ越しについてと今後の人生について言及されて自分自身のことを決めつけられることに八つ当たりをしてしまった。
御子は全てから逃げるように家に帰るも、公比古や悠希の言葉が余計に胸に刺さり家を飛び出してしまう。
いつも自分を慰めてくれている小学生時代の同級生で幽霊のはぐむにも自分の甘さを指摘されてしまった。
そんな散々な帰り道に線路脇で困っている幽霊を見つける。
その幽霊は事故にあったときに無くしものをしていたようで、御子はそれを見つけ渡したことで感謝された。
御子は自分にもできることがある、力になれるのは自分だけだと感じ部屋に戻り悠希を殺した犯人を見つけるために似顔絵を描くことにした。
書いた似顔絵が決め手となり、ひと悶着あったものの亜樹人や拓朗の助けもあって犯人は逮捕された。
悠希はこの世の未練を晴らした様子で、御子も心通わせることができた。
そんな心の変化を感じた拓朗は、御子に母親の本当の真実を告げる。
実は母親も幽霊を見る力があり、幽霊の頼みを聞き続けるうちに施設に入ってしまい、今は亡くなっていた。
そして拓朗も幽霊を見ることができ、いつか御子を姉に会わせるべきかと悩んでいた。
御子は決意をもって母親と育った家の跡地で再開し、自分自身が捨てられたわけではないことを知り涙する。
御子の母はこの世の未練を晴らして、天国へと旅立っていった。
終:生きている
拓朗の事務所で御子と拓朗、そして公比古が同席していた。
御子は公比古のデモテープを音楽会社に送っていて、その結果を発表した。
結果は…合格だった。
CD化に向けて話をしていきたいという内容だった。
御子は公比古に死ぬ前に送ればよかったのにと慰めるように声をかけた。
公比古は涙し、最後の願いとしてデモテープを墓に入れてほしいと頼んだ。
御子が引き受けると公比古は消えた。
最後にデモテープを再生すると公比古の生きている声が鳴り響いた。
それから、御子は拓朗がひそかに蓄えたお金で美大に進学する。
新たな部屋に引っ越して亜樹人と作業していると、アヒルのランプが点滅した。
ルームロンダリングはまだまだ続く。
館長のあとがき
「ルームロンダリング」いかがだったでしょうか?
館長のイチオシポイントはここです!
「ゆったりと成長できる人間の姿」
御子は最初は人と話すより、幽霊と話すほうが楽というほどコミュニケーションが苦手な姿を見せます。
そんな御子が徐々に成長してゆっくり自分を探していく姿は、疲れた皆さんの心をきっと癒してくれます。
生きづらい世の中かもしれない現代ですが、何者であっても関わり次第で世界は広がるはずです(たとえ相手が幽霊でも 笑)
毎日に疲れて少しの癒しが欲しい方は是非ご覧ください!