今回は映画本編ではなく、映画監督についてご紹介をさせていただきます。
映画を選ぶ基準として、お気に入りの映画監督の作品を見る方も非常に多いかと思われます。
今回はたかひ館長が中学時代に初めて見て衝撃を受け、その後映画業界に進むきっかけとなった日本SF映画の匠をご紹介したいと思います!
それではいってみましょう!
新時代SFの先駆者 山口ヒロキ
・山口ヒロキとは?
今回ご紹介させていただきますのは「山口ヒロキ監督」です!
まずは山口ヒロキ監督の簡単なプロフィールをどうぞ。
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名前 | 山口ヒロキ(洋輝) |
出身地 | 京都府 |
出身校 | 立命館大学 文学部卒業 |
生年月日 | 1978年8月22日 |
代表作 | 「深夜臓器」「グシャノビンヅメ」「メサイアシリーズ」「血まみれスケバンチェーンソー」「トリノコシティ」 |
山口ヒロキ監督は立命館大学で映画部の39代目部長を務め、在学中から映画の製作を開始し2作目で「第2回インディーズムービー・フェスティバルグランプリ受賞」を受賞するなどデビュー当初から話題の尽きない監督です!
受賞作品は「深夜臓器」でそこから国内外の映画賞を獲得し、2004年に「グシャノビンヅメ」で全国劇場公開を果たし、名実ともに素晴らしい成績を収めていきます。
そこからは実写化作品や2.5次元俳優との見事なマッチングもあり、現在に至るまで素晴らしい作品を世に届けています。
ここで山口ヒロキ監督のいくつかの作品をピックアップしてご紹介していきます!
山口ヒロキ監督の作品
①深夜臓器
山口ヒロキ監督が初めて賞を受賞した作品。
「第2回インディーズムービー・フェスティバルグランプリ受賞」の受賞をきっかけに次に紹介する「グシャノビンヅメ」の製作をすることが出来ました。
この作品は、とあるパチンコ漬けの男がテレビにたまたま映っていた不気味なクイズ番組をきっかけに地獄を見ることになる作品です。
36分という短い尺の中に密室×スプラッターというここも次回作のグシャノビンヅメに通じる部分を感じる作品です。
学生時代にこの作品を完成させられる才能が怖すぎます…
現在見る媒体がないことが悔やまれる作品です(´;ω;`)ウッ…
②グシャノビンヅメ
私にとって間違いなく人生最高の1本です。
この作品は「モントリオール・ファンタジア映画祭グランドブレーカーアワード銀賞」を受賞し、国内では全国劇場公開を成し遂げました。
映画の内容は宜しければ下のリンクから楽しんで読んでみてください!
この作品には山口ヒロキ監督の真骨頂とも言えるSF表現がたっぷり詰まっています。
どこかアニメ的でかつゴシック、そしてスチームパンク好きにはたまらない機械表現などサブカル好きにはよだれが止まりません…(笑)
今作には山口ヒロキ監督作品常連の漆崎敬介さんや立命館大学時代の友人であり主人公を務めた藤崎ルキノさんが出演しており、他にも多彩な俳優陣の演技にも魅了されます。
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③メサイアシリーズ
山口ヒロキ監督の実写化映画での実力を証明した代表作です!
特撮出身俳優が多く出演し、また2.5次元俳優も多く活躍している作品なので女性ファンが一気に急増したメサイアシリーズは多岐にわたってシリーズ展開しています。
1作目は藤原竜也さん主演の「デスノート」で監督を務めた金子修介監督が担当されていますが、2作目以降を山口ヒロキ監督がメガホンを取られています。
物語は近未来の2つに分断された日本が舞台で、公安の特殊部隊である「サクラ」と呼ばれる特務機関に所属する2人ずつのバディ(相方をメサイアと呼ぶ)達の群像劇です。
イケメン俳優たちが絆を結び、報われないかもしれない指名に身を投じていく姿はシリーズを通して感動と覚えます。
仮面ライダー鎧武でグリドンに変身した「松田凌」や天装戦隊ゴセイジャーのブルー「小野健斗」ブラックの「浜尾京介」など特撮ファンには最高のキャストです。
その後のシリーズには2.5次元の名俳優「玉城裕規」なども出演しており、今後の展開もますます楽しみですね!
美麗なアクションやメカニックデザインも楽しめるエンタメ作品です!
④血まみれスケバンチェーンソー
仮面ライダードライブのヒロイン役で人気が出た内田理央さん主演で2016年に制作された実写化作品です。
2019年版には人気急上昇中の元スパガの浅川梨奈さんが主演されています!
漫画原作の今作はホラーアクション作品で、スケバンである主人公の鋸村ギーコが世界中に蔓延るゾンビを打倒しながら、学園の悪とも戦っていく作品です。
主な武器であるチェーンソーのアクションは爽快で、見ていてスカッとする映画になっています!
美麗なヒロインやキャストのギャップの激しいアクションを楽しみたい方は是非ご覧ください!
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⑤トリノコシティ
有名なボカロプロデューサーである40mPさんの名曲を実写映画化した作品。
ボカロ曲の実写化という難解なお題を見事にクリアした作品です。
ストーリーは主人公の女子高生がとある機械(この機械が完全に山口ヒロキismでまくりです)を手に入れたことから幽霊が見えるようになり、幽霊との交流の中で「弔屋(とむらいや)」と言われる霊を成仏させることを生業にしている者に仕事を譲渡されていく作品です。
テーマは生と死。高校生という多感な時期にやることもなく目標もない女子高生が弔屋を通じて成長する作品です。
泣ける作品で山口ヒロキ監督の作品には珍しく(監督すいません!)血液量の少ない作品です。
弔屋を演じている玉城裕規さんは先ほどの「血まみれスケバンチェーンソー」にも出演されているので確実に山口ヒロキ監督作品常連ですね(笑)
⑥助手席にジュリエッタ
こちらはショートムービーで、非常にうまくまとめられていると感じた作品です。
「アルファロメオ I LOVE CINEMA AWARD 2016」で グランプリを受賞した作品です!
主人公である男性が夜中に車を走らせていると眠気をもよおし、寸前のところで女性の声に助けられます。
そしてふと車の助手席を見るとメカニカルな仮面を被った女性が隣にいて…
という摩訶不思議な物語になっています!
こちらはリンクから視聴できるのでぜひご覧ください!
仮面のメカニックデザインとレザータッチな衣装…最高です!
館長が勧める理由
①斬新な「キカイ」デザイン
山口ヒロキ監督の作品には多くの小道具が登場しますが、そのどれもが斬新なデザインをしています。
メカニックをあえて「キカイ」と表現させてもらったのは、小道具のどれもが新しくきれいなものばかりではなくアンティークでスクラップとも思える雰囲気の中に「生命」を感じることのできるテイストが入っているからです。
「グシャノビンヅメ」のメイキング映像では実際にスクラップ工場から部品を集めて、様々な小道具を作成している姿を見て衝撃を受けました。
衣装やその他の造形にもこの要素がふんだんに使われているので作品を見られた方は是非注目してください。
②秀逸なまでの伏線回収
伏線回収が有名な映画は多々ありますが、山口ヒロキ監督の作品は考察させるほどの伏線が散りばめられていて非常に楽しみの多い演出になっています。
ですので1度ではなく2度3度と楽しむと気づくポイントが変わっていって何度も楽しめる部分が多いくあります!
また出演者の皆様も監督が用意するミスリードに注意しながら演じているくらいですから演出への熱量が伝わります…
③キャスティングのセンスに脱帽
インディーズ映画出身ということもあり、限られた予算の中で良い役者さんを見つける眼が非常に優れていると感じます。
ここでも挙げますが「グシャノビンヅメ」はノーギャラでの出演ということもあり本当に作品への思い入れのある方がたくさん出演されいました。
その中でも漆崎敬介さんは各作品で異彩を放つ役者さんです。
今後様々な場面での活躍もあると思いますので是非チェックしていただきたいです。
さていかがだったでしょうか!
日本映画界には様々な監督さんがいらっしゃいます。
今回は山口ヒロキ監督を特集させていただきました。
映画への愛にあふれ、いつまでもロマンあふれる作品を作り続けてきた山口ヒロキ監督は館長に大きな影響を与えました。
映画好きになった1つのきっかけですね。
ぜひ皆様もこの機会に監督の作品を楽しんで見てください!
また、現在YouTubeで山口ヒロキ監督が監督・演出されている最新作「即興演技 サイオーガウマ」も絶賛配信中です!
様々な役者が15分間の即興演技にチャレンジするのですが…演出上話し合い禁止でのぶっつけ本番1発撮り!
こちらも第一話のリンク貼っておきますのでお楽しみください!
それでは今回もお読みいただきありがとうございました!